「眼科へ行くには、まだ年齢が小さすぎるかも…」「まだ検査ができないから、眼科へ連れていくのはムリ…」
そんな心配をお持ちでしょうか?
鯖江清水眼科では、0歳の赤ちゃんから年齢の制限なく診療いたします。
経験豊富なスタッフが対応いたしますので安心してご来院ください。
視能訓練士による専門的な対応
視能訓練士とは?
小児眼科で専門性を要する弱視・斜視の訓練や、近視・遠視・乱視の屈折異常など、各種検査を得意とする国家資格を持った眼科領域専門の技術者です。
当院は大学病院とほぼ同等の検査機器を揃えているうえ、視能訓練士(ORT)が3名在籍し、お子さまに合わせてさまざまな検査を行うことで、弱視・斜視の早期発見、早期治療に力を注いでいます。
主な検査機器
オートレフケラトメーター
斜視・両眼視検査
絵視標
小児視力検査
3歳児健診・学校検診での
早期発見・早期治療が
とても大切です
3歳児健診
3歳児健診は目の成長を確認する大切な機会です。
「視力検査」を行うことで、症状がなく気がつかない眼科疾患の早期発見が可能となります。
当院では、自分から顔を近づけて、機械の顎台に顔を乗せることができれば、「オートレフケラトメーター」で眼の屈折(遠視・近視・乱視)を測定することができます。弱視の早期発見に役立つ非常に重要な検査です。また、視力検査は個人差や当日の体調で最初から上手にできないこともあります。ご心配なさらず、お子さまの成長を見守りながら一緒に練習していきましょう。
学校検診
学校検診では視力検査を4段階で評価します。
- A (1.0以上)
- 視力良好
- B (0.7-0.9)
- 一番後ろの席でも黒板の文字をほとんど読める
- C (0.3-0.6)
- 一番後ろの席だと黒板の字が読みにくいが、前方の席だと見える
- D (0.3未満)
- 一番前の席に座っても黒板の字が読みにくい
学校検診で『要再検査』の用紙をもらったら眼科を受診しましょう。
それは、
仮性近視
まだ小さいお子さまの場合、うまくピント調整ができずに、本当は近視ではないのにあたかも近視のように指摘される仮性近視の場合があります。
近くのものを見るときには、眼の中のレンズ(水晶体)がふくらんで厚くなります。毛様体筋という筋肉が緊張したりゆるんだりしながらレンズのふくらみ具合を調節しています。本を近づけて読みすぎたり、長時間ゲームをしたりするとこの筋肉が縮んだ状態が続き、レンズが薄くならないために遠くが見えにくくなってしまいます。これを調節緊張といい、仮性近視と呼んでいます。
短期の調節緊張による仮性近視であれば、正しい治療と生活習慣の見直しで回復も可能です。
当院での治療
(1)点眼
寝る前に、毛様体筋の緊張をとる目薬を点眼します。点眼後30分から1時間で毛様体筋の緊張が取れ、その状態が3〜4時間続きます。それを繰り返すことで、毛様体筋が緊張し続けないようにします。薬が効いている間は近くの物が見にくくなるため、必ず夜寝る前に点眼します。
(2)ワック
(目の緊張をほぐす機械です)
ワックという機械を使い、毛様体筋の柔軟体操を行います。機械をのぞいて両目で遠近感のある写真を見ます。5分間どうぶつ等の写真が入れ替わりますので、お子さまでも飽きずに治療できます。写真が離れたり近づいたりするのを目で追っているうちに、毛様体筋がゆるんだり、縮んだりを繰り返し、緊張が取れ、レンズ(水晶体)も厚みの変化を繰り返して、仮性近視の改善を促します。
弱視とは?
子どもの視力はものを見ることで発達していきます。目から受けた刺激を、脳がきちんと受け止め処理することが、視力の発達に不可欠です。この発達期に、目からの情報が脳にうまく伝えられていないと、視力の発達は止まってしまいます。この状態が弱視で、 原因として斜視や屈折異常などが挙げられます。
弱視の原因
- 強い屈折異常(遠視、近視、乱視)
- 斜視(視線のずれ)や眼振(目の揺れ)
- 不同視(左右の目で屈折が大きく異なる)
- そのほかの目の病気
こどもの視力の発達期
新生児は明暗が分かるほどの視力ですが、4ヶ月くらいになると物を追って目が動き、4〜5歳で1.0くらいになります。視力の発達期は8歳くらいまでで、この時期までに弱視が判明して治療できれば、発達を促すことができます。早期に発見するほど高い治療効果が期待できます。
弱視の治療
・眼鏡をかける
屈折異常がある場合、矯正用の眼鏡を常用し、目の発達を促します。
・アイパッチ訓練
左右の視力が大きく異なったり、視線が合いにくかったりする場合に行います。良い方の目を隠し、弱い方の目を使うことで発達を促します。
みんなで治療を応援していきましょう
弱視の治療には、定期的な通院とご自宅での訓練が必要になります。一般的に、お子さまは眼鏡やアイパッチが苦手なので、治療を継続するには、ご家族の応援が必要です。視力や両眼視は将来、職業選択にかかわることもありますので、お子さまと一緒に、ご家族の皆さまも応援をお願いします。
斜視とは?
物を見るときは、右目も左目も、見ようとする物の方向に向いています。ところが、片方の目が違う方向を向くケースがあります。右目と左目で目線がかみ合っていない状態を「斜視」といいます。斜視になると、位置がずれているほうの目を使わなくなってしまうので、斜視弱視になってしまうケースも少なくありません。斜視の原因の多くは、目にある6つの筋肉のバランスの乱れです。今以上にバランスが崩れたり、弱視を引き起こしたりしないよう、早期治療が重要です。気になる方は早めの受診をお勧めします。
斜視の種類
治療用めがねは医療費控除が
受けられます
9歳未満のお子さまは、弱視の屈折矯正治療として眼鏡、コンタクトレンズが必要な場合、作成費用が健康保険の適応となり、療養費支給を受けることができます。
また、療養費支給で補えない自己負担分については、公費(子ども医療費助成制度など)の適応になる場合があります。
※再給付については、5歳未満では前回の給付から1年以降、5歳以上では前回の給付から2年以降からとなっています。
※支給額には上限があります。
治療用めがね購入費用の助成
- ①ご加入の健康保険へお問い合わせいただき申請してください。(連絡先は保険証に記載されています)
- ②健康保険より支給された後、公費(子ども医療費助成制度など)の適応についてはお住まいの市町村にお問合せください。